GTMのDTMで作曲な日々

GTMがDTMで日々作曲をしながら、発見したことをつづります。

AIにできない音楽について考えたこと

 ピアノの演奏のコツと作曲について

 最近、ある音楽大学の先生に、ピアノを習う機会がありました。そのレッスンが本当に素晴らしく、音楽をするうえで、ものすごく大切なことに気づかせていただくことができたので、それをシェアしたいと思い、この記事を書きます。

 幼少からピアノを習い始め、何人ものピアノの先生に教えていただいた経験がありますが、今回習った先生は、以前出会ったどの先生とも、教え方が違いました。

 

 テクニックに関することは、一つも言われませんでした。

 

 「未来の音を想像すること」、これが、良い演奏をするコツだということです。明確なイメージを頭の中に思い浮かべて演奏することで、自然に生き生きとした演奏になる、ということです。 

 

 レッスンでは、他の生徒の方たちの演奏が、アドバイスをもらった前と後とで、見違えるように、まるで魔法みたいに、生き生きとした流れで、きらきらした音に変わりました。たった一言二言のアドバイスで、どの生徒さんも見違えるように素晴らしい演奏に変わっていきました。

 理想の音を思い浮かべて、はっきりとイメージして弾けば、自然に良い演奏ができるし、全然頑張る必要はない、ということでした。どうやって弾くという具体的なテクニックや言葉では無いということです。

 

 ふと考えました。私はずっとテクニックのことばかり考えていなかっただろうか。

 そして、言葉で表現できないものを表現するのが音楽だ、ということを、忘れかけていたことにも気が付きました。作曲でも、ピアノでも同じです。

 

 知らないうちに言葉にとらわれすぎていた気がします。言葉は自由な音楽の表現をするための道具に過ぎなかった、大切なのはイメージだった、と、はっと気付きました。

 

 自分のイメージを音楽にするのは本当に楽しいです。いろんな風景や色やにおいや、触ったかんじ、風とか光とか、季節とか、自然の音とか、そういうものを思いきり思い描いて、自分なりの音楽をかなでる瞬間はすごく幸せな気分になれます。

 

 これからはAIの時代で、作曲もAIがすでに自動作曲をしているという話がありました。

 しかし、自由に想像を膨らませて作った、人間らしい温かみのある音楽は、人間にしか作れないような気がします。

 人間だからこそできる、想像の力を思いきり使って、思いきり自由に曲を書きたいです。そうしていろんな人を元気にする音楽を作曲したいなと思います。

 

 本当に久しぶりに、すごく楽しくてわくわくしたレッスンでした。たった一度のレッスンでしたが、ピアノを弾くのが自分ですごく上手になったのがわかります。作曲するときは、いつもいろんな映像や光や色が見えます。この感覚をずっと忘れないようにしたいです。