イメージをもとに作曲する手順について考えてみた
今日は、新しい挑戦をしている曲のアレンジをしていました。
メロディーで引っ張る作り方ではなく、モチーフをうまく使って、サウンドで構成していくような作曲に挑んでいます。
今のところ、順調に作曲できています。シンセ、ピアノ、ストリングスにエレピも入れて、明るさと軽さと推進力を出せるようアレンジしています。
初めて作ってみると、今までの作り方では出てこなかったアイデアが出てきて、「自分の中にまだこんな音楽が存在していたんだ~」と、新鮮な気持ちになっています。
作曲するうえで、イメージがとても大切だなと、最近とても感じるので、今日はそれについて考えてみたいと思います。
イメージをもとに作曲する手順
作曲をするにはまず最初にイメージがあったほうが、私は作りやすいです。逆に何も無いと、選択肢が多すぎて何も決められず何も作れません。
いつも、作曲前の準備はこんな感じでやっています
1.何に使う曲なのか、演奏時間はどのくらいか、どんな映像をイメージして作るのか、を決めてノートに書きだす。
2.1.を踏まえて、どんなイメージを音楽で描き出すのかを、言葉でノートに書きだす。
3.2.で書きだした言葉をもとに、アレンジするときの具体的な楽器を、ノートに書きだす。
4.1.2.3.を踏まえて、最初のモチーフを五線紙に音符で書き、ピアノを弾きながらざっと全体のメロディー、構成、コードを決めて、作曲する指定時間ぶんのスケッチを作る。
5.1.2.3.4.をもとに、パソコンに向かい、DTMでアレンジしていく。
人間はすべてを言葉を使って考えているので、映像としてのイメージを作る時も、言葉を使って考える方法が良い気がします。
今作っている曲なら例えば、「地球と人間に優しい未来を作っていく」ようなイメージで、時間は1分40秒くらいで作りたい、と最初に考えました。
そこから、水平線や地平線、海や太陽を映像として思い浮かべました。
音楽のイメージとしては、開放的、明るくソフト、軽い、前向き、推進力、という言葉を思い浮かべました。
そこからさらにイメージを言葉にして考え、光、未来、金色、銀色、キラキラ、緑、環境、地球、人間、朝日、温もり、生命力、風、笑顔、優しさなど、思いつく限り全部書き出しました。
そこから、その言葉のイメージを表現するのに使いたい楽器を、ピアノ、ストリングス、シンセサイザー、というふうに決めました。
そしてスケッチを作った後、アレンジをしていきます。
アレンジの段階では、イメージとずれないように頭の中に映像を思い浮かべながら、作っていきます。光や風などを五感をフルに使ってイメージしながら作ります。
イメージをもとに作ると、曲が作り出す世界観が色鮮やかになる気がします。物語性も増して、聞いてくれる人に何かが伝わるような音楽になる、と思っています。
それが作曲するうえでの、表現力なのかなあと思います。
自分で作り出した世界に浸って作曲をしているときが、最高に幸せな気分です。その時は全部忘れられる。
たった一人でも、自分の作った音楽で幸せな気持ちにさせたい!と思って、明日もまた続きを地道に作曲します。