イメージを曲にする具体的な方法についてまとめてみた♪
今日は、オーケストラの曲のアレンジをしていました。
霊的な空気が漂うような神秘的な雰囲気や、壮大なドラマを感じてもらえるように、持っている音源を駆使して、制作しています。
イメージを曲にする具体的な方法について
アレンジがほぼ完成に近くなってきましたので、今日は、そんなイメージを表現するために、実際にどんな方法を使って作曲したのかを、書いてみたいと思います。
まず前提として、
1分15秒から30秒くらいの曲。
この2点が、作ろうと思った曲の制作条件です。
イメージを曲にするポイントは、キーワードからのイメージ、構成、楽器
1.出雲大社、大和王権というキーワードから、神々を感じる霊的な空気、神秘的な雰囲気、荘厳さ、壮大さ、ドラマチック、力強さ、日本の伝統、日本の中心、というようなイメージを導き出しました。
2.曲の構成は、AーBーA’ のような三部形式にしました。A'のところは、単なるAの再現ではなく、結構展開して盛り上がっていく感じです。
細かく書くと、Aは静かな神秘的でゆったりした雰囲気、Bは龍が一気に天に駆け上がるような雰囲気で、A’で最後に向かって情熱的に盛り上がるという構成です。
3.・楽器は、壮大さ、ドラマチックさを出したいので、オーケストラを主体にしました。VIENNNAの弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器を使いました。
・日本らしさを出すため、メインのメロディーは、「koto13」の音源を使用して、箏の音にしました。
・神秘的な感じ、霊的な感じを出すために、シンセサイザーを使いました。「omnisphere2」の音源でworld系の音源を多く使いました。生楽器の音が録音されている音源なので、オーケストラとの相性が非常によく、音質もきれいです。
・「omnisphere2」の、尺八のようなシンセ音も使いました。尺八の音源を持っていなくても、十分にイメージを出すことができました。シンセが入ると、音や時間の空間が広がるような感じが出せます。
・神秘的、霊的な感じを出すため、さらにドラマチックな躍動感を出すため、太鼓と銅鑼とシンバルの音源を使いました。「ACTION STRIKES」とVIENNAの音源を使いました。
DTMでオーケストラを作る時、現実のオーケストラのように音を重ね過ぎないように作っています。DTMの音源は素晴らしいです。しかし、本物にはかないません。特に中音域から低音域に音を重ね過ぎると、かなりもこもこして、フレーズの輪郭がぼやけ、全体の音の姿もぼやけます。本物のオーケストラなら、どんなに重ねても、濁ったりぼやけたりはしません。トーンクラスターだってきれいに聞こえます。
DTMのオーケストラと、本物のオーケストラのアレンジの仕方は、使い分ける必要があるんだなと、思います。
ゲーム音楽はそういう視点から聞くと、非常に上手にアレンジされていて、すごいなと思います。
イメージをどんどん具体的にして、形にして、自分の耳で確かめて作っていく、そのDTMの作曲作業が、とても楽しいです。どんどん上手になって、いろんな人をハッピーにしたいです。