DTMにおいて、曲のアレンジの中で、音をはっきりさせる方法 について考えてみた
今日は、映画音楽の中の、しっとりした穏やかな、温かい、優しい気持ちを表現しているシーンの曲を作曲していました。オーケストラのやわらかくて、明るい音を、うまく使って表現しようと、いろいろ実験しながら作っています。シンセサイザーの音も入れて、色彩豊かにしようと思っています。
さて今日は、「曲のアレンジの中で、音をはっきりさせる方法」について、考えてみます。
曲のアレンジの中で、音をはっきりさせる方法
方法1:一つのトラックを、複数の異なる音色で演奏させ、音を重ねる。
方法2:音作りを丁寧にして、アレンジの中で、はっきり聞こえるように調整する。
方法1について:
最近読んだ雑誌の記事に、あるプロの作曲家の方のインタビューが載っていました。そこには、「オーケストラの音にシンセを重ねて、音をはっきりさせている。ピアノもストリングスも二つの音源を重ねている。そうすることで全体の音が派手になる。」といった内容のことが書かれていました。
それから、youtubeでEDMの作曲家の方が、ピアノの音を5つくらい重ねて、1つのリズムメロディーを演奏するように、トラックを作っていました。
要するに、複数の音を重ねて、音の輪郭をはっきりさせる、ということです。そうすることで、オーケストラや、込み入ったアレンジの中で、埋もれることなく、フレーズを浮かび上がらせることができます。
オーケストラでは、せっかく、それぞれの役割を持たせて書いた音が、埋もれてしまってはその役割が果たされません。つまり、それぞれのパートの音をはっきり聞こえさせることで、やっと聞き手に、作り手の思いが届くということです。
注意点は、ただ音を重ねるのではなく、明確な意図をもって、音を選んで重ねる、というのが大切だということです。これは、曲全体の音をよ~く聞いて、自分が「これだ!」と思ったものを選べば間違いありません。
私は今作っている曲で、異なる音源のストリングスを2つ重ねてみました。それから、シンセも2つ重ね、キーボードも2つ重ねてみました。すると、それぞれのフレーズの輪郭がはっきりしてきて、ぐっと聞きやすいアレンジになりました。
方法2について:
音作りは大切です。DTMは、「音を自分の好きなように作れる」ところが、面白いところだと思います。たくさんのツマミや、細かく設定できるパラメーターの数々を、うまく調整するところにコツがあると思います。
プラグインを挿す前の段階で、あらゆるツマミやパラメータ、EQやコンプやリバーブを視野に入れて、自分のアレンジの中で、音がはっきり聞こえてくるまで、回したり数字を変えたりして調整していきます。つまり、自分で納得のいく結果になるまで、徹底的に音を調整します。
すると、意外とアレンジの中でその音が、はっきり聞こえてきたりします。
「自分のアレンジが下手だから聞こえないのだろう」と考えるよりも先に、音作りを丁寧にしてみると良いかと思います。
DTMは、音を自分が好きなように、いくらでも加工できて、音も作れて、たくさんの作業がとても楽しいです。
DTMを初めて数年後、音源を買い足して増やした当初は、さまざまなソフト音源で、いじれるところが多すぎて、どうしたらいいかわからない状態でした。しかし、知らないことを調べたり、日々曲を作りながら実験していくうちに、少しづついじり方がわかってきました。
今も日々、自分の表現をするための音の作り方を楽しみながら試し続けているところです。
明日もいい音を作ろう♪