EQの使い方で良い作品に仕上げよう!EQの基本的な考え方。―DTMで作曲―
こんにちは。DTMで日々作曲をしている、作曲家・サウンドクリエイターのGTMです。
今日は「ミックスの時のEQの使い方について、ごく基本的な考え方」を、簡単に書きます。
DTM初心者の方に向けて、なにか音楽制作の、小さなヒントになったらうれしいなと思い、この記事を書いています。
良い音楽にできるかはEQが大きく関わる
筆者は、日々音楽制作をしながら、ミックスとマスタリングに、とても苦労してきました。せっかく自分で納得いく曲が作れたのに、ミックスとマスタリングがうまくできずに、思い描いた理想の音にならない、思うようにいい作品にできない、と悩むことが多々ありました。
しかし、迷いながら悩みながらも、たくさん曲を完成させていくうちに、少しずつコツがつかめてきました。
作った曲を良い音楽に完成させられるかは、EQの使い方が大きく影響します。
何事も基本が大切。
というわけで、DTMでは他にもいろいろエフェクトがありますが、本記事では、まず、EQについて書きます。
EQの基本
EQ(イーキュー)=(equalizerイコライザー)とは、音色を調整するためのエフェクターです。
ある周波数の音量を、上げたり、下げたりして、音色を変化させることができます。
元の音が良ければ、EQは使う必要がありません。EQは、自分のイメージする音と、聴こえる音が、違っているときに使います。
アレンジのそれぞれの音には特徴がありますが、その特徴が生かせるように、EQで調整します。
ミックスの時のEQの基本的な使い方
他の楽器と混ざることで、出したい音が、埋もれて聞こえなかったり、反対に、引っ込めたい音が大きく聞こえてしまったりします。それらの問題を解決するためにEQを使います。
1、聞こえてほしい周波数をもち上げて、聞こえなくても良い周波数を下げる。
つまり、それぞれの音の特徴が、曲の中で生きるように、周波数を調整して、音を整えていきます。
例えば、ストリングスなら、倍音を多く含んだ音であることが特徴なので、高域を持ち上げる、といった使い方をします。
2、他の楽器と重なって、聞かせたいパートが聞こえない場合、重なった周波数を下げることで、聞こえたいパートが出てくるように調整する。
例えば、ボーカルとストリングスが重なって、ボーカルが聞こえづらい場合、ストリングスの1~2kHz近辺を下げる、という風に使います。
ミックスでは、全体での聞こえ方を優先します。つまり、単体で聞いて変だと感じても、全体の音が良ければ、それで良いのです。
自分の中での、「作品全体の理想のイメージ」に近づけていくことが大切です。
EQの調整の仕方のコツ
1、曲全体の音をよく聞くこと
2、EQを調整しながら、音をよく聞くこと
3、どのような音にしたいのか、自分の中でのイメージをはっきりさせて、EQを調整すること
EQを調整する以前の問題ですが、アレンジの段階から、「周波数のバランスを考えたアレンジや音色選び」をしておくことも、とても大切です。
この記事を書く際に、参考にした本はこちらです。
上の画像に貼ったEQは、WAVES社の「HORIZON」に入っている、「Q10Equalizer」です。「Q10Equalizer」は、EQのポイントが多く、パンの左右で異なる設定にできるなど、音を細かく調整できます。音も自然で、使いやすいEQです。
さいごに
感覚を研ぎ澄まして、音をよく聴いて、自分の直感や感覚を信じて、音を作っていきましょう。
あなたの曲は、「世界でたった一つの新しい曲」です。だから、あなただけが、最善の音作りの方法を見つけることができる、と筆者は思います。
演奏でも、作曲でも、音楽で大切なのは、自分の発した音を、とにかくよく聴くことです。
大好きなミュージシャンの作品や演奏を聞いて、感覚を磨くこともとても大切です。
筆者もまだまだ、上手にできないところ、改善したいところが山ほどあるので、自分自身が日々意識できるように、との思いもあり、この記事を書きました。
皆さまとともに、音楽を楽しみつつ、明日も、皆さまに楽しんでいただけるような、夢いっぱいの作品を作ります🐺
最後まで読んでくださりありがとうございます。
筆者GTMは、作曲した作品を、オーディオストックにて販売しております。よろしければご試聴いただき、お楽しみください。また、皆さまの豊かな生活に、お役立ていただけましたら幸いです。
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