GTMのDTMで作曲な日々

GTMがDTMで日々作曲をしながら、発見したことをつづります。

お箏について考えた

お箏について考えた

 

 常々、日本人だからこそ書ける曲を作りたいなと思います。今日はお箏について考えました。 

 

 以前、作曲の勉強のため、箏を2年ほど習ったことがあります。本物の箏の音は心に沁みるような何とも言えない心地よい音がします。自分で鳴らすと、糸の振動が直接伝わってきて、幸せな気分になります。

 正座をして弾くことも、お稽古の部屋の畳の感触やふすまの絵も、お稽古の後にいただくお茶も、懐かしい気持ちがして、今でも心に残っています。

 

 箏は日本人の体格によく合った楽器です。ピアノを弾くときは小さく感じる手も、箏を弾くときは、それを感じません。日本人の小さい手でも無理なく弾ける楽器です。

 ピアノではいきなりショパンやリストの名曲を弾くのはかなり無理に近いと思いますが、お箏は数時間弾けばいきなり「六段の調」という名曲が、何とか弾けます。中学生の教科書にも載っているくらいです。すぐに弾けるようになる理由は、もともとは、目の見えない人が弾いていた楽器なので、音が大きく跳躍したりしないように作られているため、という話を聞きました。もちろんプロの演奏家の方のような美しい音色で奏でるには、たくさんの練習が必要です。

 

 自分のお箏を持ちたいと、以前から思っていますが、値段が高めであるのと、置いておく場所が無いため、まだその夢はかないません。箏爪は購入しています。象牙製なので、親指と中指と人差し指用の三枚で一万円くらいしました。生田流の先生に習ったので四角い形の角爪です。ちなみに山田流は丸爪と言って、弾くところが丸みを帯びた形の爪を使って弾きます。丸爪よりも、生田流の角爪のほうが、弾ける特殊奏法が多いです。

 

 最近、「koto13」というDTMのソフト音源を購入しました。音が本物の演奏にとても近く、箏ならではの奏法も美しくラクに鳴らせるところに魅力を感じ、購入しました。これから使い方を極めていきたいと思っています。

 この「koto13」を使って短い箏曲を作曲しようと思います。

 外国の方には日本の伝統音楽の楽器を使った曲が、喜んでもらえるようなので、和楽器を使った曲をいろいろ作ってみたいと思っているところです。

 これからは日本の伝統音楽を演奏したり作曲したりできると、強みになる、ということを本で読みました。伝統的な名曲は自然を題材にした曲が多く、曲を聞くと、先祖の方々が自然や人を大切に思って生きていたことが伝わってきます。日本の自然を身近に感じて育ったからこそ、伝えることができる表現を、自分なりの方法で形にしたいなと思います。