インド伝統音楽を聴くための、おすすめ本のご紹介(『インド音楽との対話』)―DTMで作曲―
こんにちは。DTMで日々作曲をしている、作曲家・サウンドクリエイターのGTMです。
今日は、最近読んだ、『インド音楽との対話』(田森雅一著)という本のご紹介をしたいと思います📗
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本記事の目次
- なぜ『インド音楽との対話』を読もうと思ったのか
- 読んでみてわかったこと
- 本の内容の簡単なご紹介
- 本のおすすめポイント
- この本を読んで気付いたこと
- この本を読んで学べたこと
- この本の素晴らしいところ
- まとめ
なぜ『インド音楽との対話』を読もうと思ったのか
筆者は最近、「インドの伝統楽器」をアレンジに使った曲を、DTMで作りたいと考えました。そこで、参考にしようとYouTubeで「インドの伝統音楽」を聞きました。
インドの伝統音楽を聞いてみた率直な感想は、
「不思議な感じの音で、永遠と流れる時間を感じるけれど、どういう点に着目して聞いたらいいのか、よくわからない」、
というものでした。
そこで、
「インドの音楽を、どのような点から聞いたら、もっと本質に近づいた聞き方をすることができるのか」、
本で調べることにしました。
読んでみてわかったこと
『インド音楽との対話』を読んでみた結果、
「インドの伝統音楽を聴くには、音楽の背景にある、哲学的なもの、精神的なものを感じ取って聞くことが重要だ」
ということがわかりました。
DTMでは、民族楽器の良い音質のソフト音源が発売されており、アレンジにインドの楽器を使う機会もあると思いますので、皆さまが作曲する際のお役に立てればうれしいなと思いながら、本記事を書いています。
本の内容の簡単なご紹介
第1章は、著者の田森雅一さんが、勤めていた出版社を辞め、本格的に師匠に就いて、楽器の演奏を学ぶため、インドへ行くところから始まります。
インドでの楽器修行と、音楽に関する歴史的な場所を訪れる旅での経験が語られます。
第2章は、「インド音楽は何を表現するのか」をテーマに、著者がインドでの旅を通して学んだ実体験をもとに、語られます。
第3章は、「インド音楽の聴き方」をテーマに、音楽の理論と流派についてが、著者の考えと共に語られていきます。
本のおすすめポイント
- 著者のインド音楽修行の旅の経験が、臨場感たっぷりに語られていきます。
著者が実際に体験した感覚が語られているため、インド音楽の世界が、自分の肌で感じられるように身近に伝わってきます。
- インド古典音楽は、師匠に就いて弟子になったら、まず、「ラーガ」という、簡単に言うと音階のようなものを、徹底的に練習します。インドの師匠による、愛情がありながらも厳しいレッスンの光景が語られます。
インドの伝統楽器は、師匠から口伝えで伝承されるものでもあり、本気で取り組んで、やっと弾けるようになるのだということが、わかりました。
インドの楽器に限らず、どの楽器も、「基礎基本を徹底的に練習したうえで、初めて、自分の表現したい演奏をすることができるのだ」と筆者は感じました。
- 著者が旅をした体験談から、インドの人々の日常生活の中に伝統音楽がある情景が、生き生きと伝わってきます。
インドの人々も、音楽を楽しみの一つとして、生きているのだということを改めて感じました。
- インド音楽とは、「ラーガ」と「ターラ」に支配された即興演奏です。
ざっくり言うと「ラーガ」とは旋法や音階のような理論、「ターラ」はリズムの理論です。
「ラーガ」と「ターラ」は、古代の占星術の考えが元にあり、「時間・感情・季節・時の流れ」などの、宇宙の動きを表しています。
つまり、インドの音楽の後ろには、宇宙や自然や、哲学的なもの、精神的なものがある、ということがわかりました。
この本を読んで気付いたこと
1、インドの伝統音楽は、神秘であり、哲学であり、神であり、宇宙であるということがわかりました。
つまり、単なる「個人の感情表現の道具」などではなく、はるかに抽象度の高いものであるのだと気付きました。
2、
「インドの音楽の音は大きくない。インドの音楽は聞かされるのではなく、聴こうとしなければその奥にあるものを知ることができない」
著者のこの言葉からわかる通り、インドの伝統音楽は、演奏する音楽家の、内なる声が発する響きを、聴く側が聞こうとしなければ、感じることができない音楽なのだということに気付きました。
つまり、聴く側が、感性や想像力を研ぎ澄ませて聞いて、初めて、音楽の本質が聞き取れ、感じ取れるのだということです。
3、音楽家は、演奏することを通して、宇宙や神とつながります。
聞き手は、その豊かで澄んだ音を注意深く聴くことで、演奏家が感じた神聖なものを、聞き取ることができるのだということに気付きました。
この本を読んで学べたこと
インドの伝統音楽は、
「感情表現が目的ではなく、宇宙や神と一体化した状態で、音楽家が感じたものを表現しているもの」
である。
そう思って、心を静かにして、この宇宙や、自然、時の流れを聞き取るように聞く。
そうすることで、音楽の真実の音が、聞こえてくるのだ、ということが学べました。
この本の素晴らしいところ
- 音階や理論などの細かい視点からというよりは、インドの音楽の根本的な考え方の部分に重点が置いて書かれていたところが、素晴らしいと思いました。
どのような視点から聞けば、インド音楽を味わって聴くことができるのか、という疑問を、解決してくれました。
- 著者が実際に五感で感じた体験を通しての考えが、平易な言葉で書かれているところが素晴らしいと思いました。
音楽は、言葉に変換できない微妙な感覚だと思います。
けれども、その言葉にできない音の感覚が、文章から伝わってきます。
まとめ
インドの伝統音楽を聴くときは、演奏者が感じ取った宇宙や神に意識を向け、静かに耳を傾けて聞くと、深く味わって聴くことができる、
ということがこの本を読んで、理解できました。
これから、インドの伝統楽器を使って曲を作る際の、参考になりました。
筆者はこれから、インドの伝統音楽をたくさん聴いて、楽しみたいと思います⭐
そして、創造性豊かな、良い作品を作曲しようと思います🎸
ご興味が湧いた方は、『インド音楽との対話』を、是非読んでみてはいかがでしょうか。
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最後まで読んでくださりありがとうございます。
筆者GTMは、作曲した作品を、オーディオストックにて販売しております。よろしければご試聴いただき、お楽しみください。
また、皆さまの豊かな生活に、お役立ていただけましたら幸いです。
「INDIA」という、インドの伝統楽器のソフト音源を使ってDTMで作った曲です。法隆寺と百済観音をイメージしています。
インドの伝統楽器と、「KOTO13」という、筝のソフト音源を使って作った曲です。鳥獣戯画図をイメージしています。
オーディオストックではたくさんのクリエイターが良い作品をたくさん提供しておりますので、是非ご試聴いただき、皆さまの豊かな生活にご活用ください。
無音の部分の「ノイズ」の原因を探し、除去する方法―DTMで作曲―
こんにちは。DTMで日々作曲をしている、作曲家・サウンドクリエイターのGTMです。
今日は、DTM初心者の方に向けて、「無音のはずの部分にノイズがある時に、ノイズを除去する方法」を書きます。
かつて筆者は、ノイズの原因を自分で特定することができず、たくさん調べたり、DTMのレッスンまで待ち、先生に聞いたりして、大変苦労した経験があります。
あの時、こんな記事があったら助かったなと思う記事を、書いてみたいと思います。
この記事が、少しでも皆さまの楽しい音楽制作の、お役に立てればうれしいです。
ノイズの発生に気付くことが、第一ステップ
筆者は最近、制作中の曲が完成に近づき、ミックス・マスタリングをほぼ終えました。
そこで、無音であるはずの、曲の始まる前と、曲の終わった後に、「ノイズ」があることに気付きました。マスタートラックのフェーダーが、とても小さな音量で、かすかにちらちら動いている状態です。
無音部分の、ノイズの原因として考えられるのは、3つ
1、エフェクトが原因
2、録音したトラックが原因
3、電力不足や、他の電気製品の使用が原因
以上3つの原因の、詳細と、解決方法を以下に書きます。
1、エフェクトが原因
挿したエフェクトがノイズを発生させている場合があります。
特に、「ギターのアンプシュミレーター」や「ひずみのかかるコンプレッサー」などの、ひずみ系のエフェクトは、ノイズを発生させます。
解決方法
どのトラックがノイズを発生させているかを探します。
➀ソロボタンを押して、1トラックずつ再生させます。
そして、マスターフェーダーがかすかに動いているトラックを特定します。
②トラックが特定できたら、トラックの中に挿したエフェクトを確認します。
エフェクトを複数かけている場合は、エフェクトを1つずつ、オンオフに切り替えてみて、どのエフェクトが、ノイズを出しているのかを特定します。
③エフェクトが特定できたら、原因となっているエフェクトの、「バイパス」のオンとオフを、「オートメーション」で書きます。つまり、エフェクトが必要ない、無音の部分で、エフェクトがオフになるように設定します。
2、録音したトラックが原因
レコーディングしたオーディオトラックも、ノイズの原因となることがあります。
解決方法
「ゲート(Gate)」を使う。
「ゲート」は、演奏をしていない部分の、不要なオーディオ信号をカットできるプラグインです。つまり、ノイズをカットすることができます。
各DAWの付属プラグインとして、使用できるものが入っていると思います。
➀「ゲート」をインサートします。
②ゲートの「スレッショルド(Threshold)」(または「Gate Open」「Gate Close」)の値を調整して、不要な音だけをカットするように、設定します。
必ず音を再生しながら設定し、必要な音までカットしないように、注意してください。
3、電力不足や、他の電気製品の使用が原因
電力不足でも、ノイズが発生することがあるようです。
また、他の電気製品を使用しながら、オーディオの「書き出し」をするのも、ノイズが発生する原因となります。
解決方法
「オーディオファイルの書き出し」をするときには、使用しない電気製品のスイッチはオフにします。つまり、パソコン関係以外の電気は、すべてオフにした状態にしてから、「書き出し」をします。
特に天井の蛍光灯なども、影響を与えてくることがあるようなので、部屋の電気も消した方が良いと思います。
筆者は、かつて、書き出した音源に、原因不明のノイズが入ってしまい、解決できなかったことがあります。
そこで、パソコン以外の電気を消し、モニタースピーカーの電気も切り、部屋の天井の電気もすべて消したところ、ノイズが消えました。
それ以来、「書き出し」をするときは、部屋の天井の電気も、他の家電の電気も、すべてオフにしています。
本格的にいい音源を作ろうとすると、CPUの負荷もかなりかかってくるので、電力不足を避けるという意味でも、「書き出し」をするとき、他の電気は切ったほうが良いかと思います。
電力が満ち足りた部屋であれば、問題ないかとは思いますが。(筆者の制作部屋はアンペア数が少ないです。)
あとは、電波がノイズの発生の原因となることもあるようですので、書き出しのときは、スマホも、パソコンの近くに置かない方が良いです。
まとめ
考えられる原因を推理して、調べたり、対処法をいろいろ試してみることが、最も早く問題を解決できる方法だと思います。
ここで取り上げた以外にも、ノイズの原因はいろいろあると思います。
本記事では、かつて筆者が悩んで、いろいろ調べて、解決できた方法を書きました。
少しでも、皆さまのお役に立てたらうれしいです。
DTMでの作曲を、一緒に楽しみましょう✨
最後まで読んでくださりありがとうございます。
筆者GTMは、作曲した作品を、オーディオストックにて販売しております。よろしければご試聴いただき、お楽しみください。また、皆さまの豊かな生活に、お役立ていただけましたら幸いです。
「koto13」で打ち込んだ箏を主役にした、爽やかでポップなBGMです。
生演奏のリコーダーを主役に、クリスマスらしい華やかなアレンジのBGMです。
オーディオストックではたくさんのクリエイターが良い作品をたくさん提供しておりますので、是非ご試聴いただき、皆さまの豊かな生活にご活用ください。
画像に貼った「Gate」は、WAVES社の「HORIZON」「PLATINUM」「GOLD」に含まれている「C1 Compressor」という製品です。
筆者は、2年ほど前、恐る恐る「HORIZON」を購入しました。今では毎日の音楽制作に欠かせないほど大活躍しています。
EQの使い方で良い作品に仕上げよう!EQの基本的な考え方。―DTMで作曲―
こんにちは。DTMで日々作曲をしている、作曲家・サウンドクリエイターのGTMです。
今日は「ミックスの時のEQの使い方について、ごく基本的な考え方」を、簡単に書きます。
DTM初心者の方に向けて、なにか音楽制作の、小さなヒントになったらうれしいなと思い、この記事を書いています。
良い音楽にできるかはEQが大きく関わる
筆者は、日々音楽制作をしながら、ミックスとマスタリングに、とても苦労してきました。せっかく自分で納得いく曲が作れたのに、ミックスとマスタリングがうまくできずに、思い描いた理想の音にならない、思うようにいい作品にできない、と悩むことが多々ありました。
しかし、迷いながら悩みながらも、たくさん曲を完成させていくうちに、少しずつコツがつかめてきました。
作った曲を良い音楽に完成させられるかは、EQの使い方が大きく影響します。
何事も基本が大切。
というわけで、DTMでは他にもいろいろエフェクトがありますが、本記事では、まず、EQについて書きます。
EQの基本
EQ(イーキュー)=(equalizerイコライザー)とは、音色を調整するためのエフェクターです。
ある周波数の音量を、上げたり、下げたりして、音色を変化させることができます。
元の音が良ければ、EQは使う必要がありません。EQは、自分のイメージする音と、聴こえる音が、違っているときに使います。
アレンジのそれぞれの音には特徴がありますが、その特徴が生かせるように、EQで調整します。
ミックスの時のEQの基本的な使い方
他の楽器と混ざることで、出したい音が、埋もれて聞こえなかったり、反対に、引っ込めたい音が大きく聞こえてしまったりします。それらの問題を解決するためにEQを使います。
1、聞こえてほしい周波数をもち上げて、聞こえなくても良い周波数を下げる。
つまり、それぞれの音の特徴が、曲の中で生きるように、周波数を調整して、音を整えていきます。
例えば、ストリングスなら、倍音を多く含んだ音であることが特徴なので、高域を持ち上げる、といった使い方をします。
2、他の楽器と重なって、聞かせたいパートが聞こえない場合、重なった周波数を下げることで、聞こえたいパートが出てくるように調整する。
例えば、ボーカルとストリングスが重なって、ボーカルが聞こえづらい場合、ストリングスの1~2kHz近辺を下げる、という風に使います。
ミックスでは、全体での聞こえ方を優先します。つまり、単体で聞いて変だと感じても、全体の音が良ければ、それで良いのです。
自分の中での、「作品全体の理想のイメージ」に近づけていくことが大切です。
EQの調整の仕方のコツ
1、曲全体の音をよく聞くこと
2、EQを調整しながら、音をよく聞くこと
3、どのような音にしたいのか、自分の中でのイメージをはっきりさせて、EQを調整すること
EQを調整する以前の問題ですが、アレンジの段階から、「周波数のバランスを考えたアレンジや音色選び」をしておくことも、とても大切です。
この記事を書く際に、参考にした本はこちらです。
上の画像に貼ったEQは、WAVES社の「HORIZON」に入っている、「Q10Equalizer」です。「Q10Equalizer」は、EQのポイントが多く、パンの左右で異なる設定にできるなど、音を細かく調整できます。音も自然で、使いやすいEQです。
さいごに
感覚を研ぎ澄まして、音をよく聴いて、自分の直感や感覚を信じて、音を作っていきましょう。
あなたの曲は、「世界でたった一つの新しい曲」です。だから、あなただけが、最善の音作りの方法を見つけることができる、と筆者は思います。
演奏でも、作曲でも、音楽で大切なのは、自分の発した音を、とにかくよく聴くことです。
大好きなミュージシャンの作品や演奏を聞いて、感覚を磨くこともとても大切です。
筆者もまだまだ、上手にできないところ、改善したいところが山ほどあるので、自分自身が日々意識できるように、との思いもあり、この記事を書きました。
皆さまとともに、音楽を楽しみつつ、明日も、皆さまに楽しんでいただけるような、夢いっぱいの作品を作ります🐺
最後まで読んでくださりありがとうございます。
筆者GTMは、作曲した作品を、オーディオストックにて販売しております。よろしければご試聴いただき、お楽しみください。また、皆さまの豊かな生活に、お役立ていただけましたら幸いです。
トランペットが主役の、CMにぴったりな爽やかな曲です。
生演奏リコーダーが主役の、クリスマスの楽しいアレンジ作品です。
オーディオストックではたくさんのクリエイターが良い作品をたくさん提供しておりますので、是非ご試聴いただき、皆さまの豊かな生活にご活用ください。
音楽で今日から幸せになれる方法―DTMで作曲―(『フロー体験 喜びの現象学』読書レビュー)
こんにちは。DTMで日々作曲をしている、作曲家・サウンドクリエイターのGTMです。
今日は、最近読んだ本から学んで考えた、「音楽で今日から幸せになれる方法」について、書きます。少しでも皆さまのお役に立てたらうれしいなと思い、この記事を書いています。
筆者が読んだ本は、『フロー体験 喜びの現象学』(M.チクセントミハイ著)です。
なぜこの本を紹介したくなったのか
この本には、一言で言うと、「どうしたら自由で幸せに生きられるか」がわかりやすく書かれていました。つまり、「今すぐ幸せになれる方法」が書かれていました。
もっと早く、10代や20代の前半にこの本に出会っていれば、もっと時間を有効に使えたのではないかと、過去の過ごし方を後悔する気持ちが生まれるほど、重要なことが書かれていました。
音楽に関することも書かれていました。
筆者にとっては、目から鱗の情報でしたので、是非とも皆さまにご紹介したくなりました。
音楽に関連する内容を中心に、筆者がこの本から学んで考えたことを、簡単にご紹介していきたいと思います。
「フロー」とはなにか
最近よく耳にする「フロー」という言葉があります。
フローとは、「思考・意図・感情そしてすべての感覚が、同一目標に集中している状態のこと」です。つまり、「自分の目標に向かって、集中して作業や仕事をしている状態」のことです。
「フロー」の状態を体験すると、人は、楽しさや喜び、充実を感じることができます。
従って、「フロー」で集中して何かに取り組むことを、生活の中で増やしていけば、楽しさ、充実感を感じられ、自分が成長していることが実感でき、幸せになれます。そして、生活の質はどんどん向上します。
今すぐ幸せになる2つのポイント
1、毎日の生活の中で、フロー(=何かに集中して取り組む)状態になれることを増やしていく。
仕事、勉強、趣味、スポーツ、読書、それ以外のなんでも。
2、目標を、自分で選び、設定すること。
他人から与えられた目標ではだめ。楽しく行うことが重要。
「フロー」で幸せになれる仕組み
➀自分で目標を作る
②その目標に向かって、集中して取り組む
③充実感、出ごたえ、やりがいを感じられて、楽しくなる
④もっと楽しい感じを体験したくて、さらに目標に近づくために集中して取り組む
⑤どんどん目標に近づいていくことで、自分の成長を感じられて、楽しくなる。
人は、自分が成長できたと実感できると、喜び、楽しい、幸せ、わくわくする、という状態になります。
本に書かれていた、以上のことを踏まえて、音楽で今すぐ幸せになる方法を、本の内容と筆者の考えを合わせて、以下に書いていきます。
音楽で今日から幸せになれる3つの方法
1、音楽を聴く
2、楽器を演奏する
3、作曲する
上述の「フローで幸せになれる仕組み」を踏まえると、自分で目標を設定し、その目標を目指して集中する状態が作れれば、幸せになれる、ということになります。
それぞれの項目について詳しく書きます
1、音楽を聴く
➀聴く曲を自分で選ぶ。
②分析的に聴く。つまり、課題(=目標)を、自分で設定して聴く。
目標を作って聴くというのは、例えば、
- その曲からどんなイメージを思い浮かべるかを感じ取る
- 曲の構成やコードはどうなっているのかを聴く
- 同じ作曲家の他の作品と、どう違うのかを聴く
- 演奏はどうかを聴く
- クラシックなら、同じ曲での異なる演奏家や指揮者の演奏を比べる。
つまり、目標をもって聴くことで、集中して聴くことができ、音楽を聴く力がどんどん鍛えられていきます。すると、楽しさを感じられるようになり、もっと目標をもって音楽を聴きたくなります。
2、楽器を演奏する
➀自分で目標を作って、その目標に向かって集中して練習する。
②練習の仕方を工夫したり、課題を考えたりして、チャレンジしていく。
どんどんうまくなっていく。
すると、自分の成長が感じられるようになり、楽しい、という感情が湧いてきます。
本の中で、著者のチクセントミハイさんもおっしゃっていましたが、楽器の演奏は、何歳から始めても、遅いということはない、ということです。筆者も同感です。
筆者は、6年前にギターを習い始めました。そして、ライブハウスで行われた発表会に出て、驚いたことがあります。
70歳くらいの男性が、ベースを習い始めてまだわずかということで、先生方のバックバンドと一緒に、一生懸命、ベースを演奏していました。たしかに指の動きはゆっくりでしたが、左手は弦をしっかり押さえて、暗譜で、ちゃんと曲が演奏できていました。そして演奏を終えた後、本当に笑顔で楽しそうで、満足そうでした。
それを見て、筆者は、とても衝撃を受けました。いくつになっても、やりたいことにチャレンジして楽しむ姿が、本当に輝いて見えて、素敵でした。自分もああいう風に、もう年だからなんて言い訳せずに、やりたいことを貫きたい!と思いました。
3、作曲する
自分で目標を作って、曲を作る。
現在は、DTMが発達しているので、簡単に音楽を作って、パソコンで演奏させることができます。
作った曲を、友人や家族に聞いてもらうのも、とても幸せで喜びに満ちた体験になるので、おすすめです。
ここでは、音楽の例を挙げましたが、読書でも、勉強でも、スポーツでも、絵を描くことでも、なんでも、自分なりの目標をもってチャレンジし、集中する体験ができれば、自分が成長するのを感じられ、幸せになっていきます。
まとめ
『フロー体験 喜びの現象学』を読み、筆者が学んだのは、次のようなことです。
「幸せな人生は、幸せだと思える時間をたくさん過ごすこと。
つまり、幸せは、自分で作っていくもの。それはとても簡単で今日から今すぐできること。
自分で目標を作り、自分の頭や体を使って、クリエイティブな活動に時間を使うこと、チャレンジしていくことで、自分が成長していくことを感じることができ、今日から楽しく幸せになれる。」
幸せになるコツをまとめますと、
目標設定→チャレンジ→集中→自己の成長→楽しさ・喜び・幸せ
これを繰り返し続けることです。
何事も、自分の思いのまま、楽しむことが大事です✨
そして、音楽好きの筆者は、今日から幸せになれる方法の一つとして、「音楽をすること」を選んで体験してみてはいかがでしょうか、とおすすめしたいと思います。
幸せに自由に生きるにはどうしたらいいかというテーマで、ここにご紹介できないほどたくさん、とても深い内容が書かれていました。ご興味のある方は、『フロー体験 喜びの現象学』を是非読んでみてください。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
筆者GTMは、作曲した作品を、オーディオストックにて販売しております。よろしければご試聴いただき、お楽しみください。また、皆さまの豊かな生活に、お役立ていただけましたら幸いです。
CM動画にぴったりの爽やかなBGMです。後半に転調することで映像を印象付けるよう作曲しました。
ハロウィンの動画やCMにぴったりの、にぎやかで楽しいBGMに仕上げました。
オーディオストックではたくさんのクリエイターが良い作品をたくさん提供しておりますので、是非ご試聴いただき、皆さまの豊かな生活にご活用ください。
「クリスマスらしい曲の作り方」について考えてみた🎄―DTMで作曲―
こんにちは。DTMで日々作曲をしている、作曲家・サウンドクリエイターのGTMです。
筆者は現在DTMで、クリスマス用のBGMとして、「Joy to the world」のアレンジ作品を作っています。
その中で、いくつか調べたり考えたりして、気が付いたことがあるので、それを書こうと思います。
というわけで、今日は、「クリスマスらしい曲に聞こえるようにアレンジするコツ」について、書きます。
これから初めて、DTMでクリスマスの曲を作る方に、なにかヒントのようなものになったらうれしいです🎄
クリスマスらしい雰囲気を作るポイントは2つ
1、楽器
2、イメージ
1つずつ詳しく書いていきます。
1、楽器
まずは、アレンジに使う楽器についてです。
「スレイベル」と「チューブラベル」。これらの音が入っていると、かなり多くの人が、クリスマスをイメージします。
有名なクリスマスの曲には、ほぼ「スレイベル」か「チューブラベル」、または両方が使われています。そのため、この音が入っていると、多くの人が自然にクリスマスをイメージします。
スレイベル
「スレイベル」とは、直訳すると「そりの鈴」。
そりや、そりを引く馬やトナカイにつけられる鈴です。コンサート用に楽器として作られたものがあり、手で振ったりゆすったりして鳴らします。
「シャンシャン」という、サンタクロースがやってくるときの、クリスマスのおなじみの音です。
- 価格: 3680 円
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チューブラベル
「チューブラベル」とは、チャイムとも呼ばれます。テレビののど自慢大会で鳴らされる、キンコンカンコンと鳴る、あのカネのことです。
特殊なハンマーで、チューブの上の方を叩いて、音を鳴らします。
曲の中では、ドラマチックな瞬間や、絵画的な描写をするときに、よく使われる楽器です。
他に、クリスマスの雰囲気を出すのに適している楽器は、
- 「ストリングス」→華やかさや明るさが出せる。
- 「ブラス」→「トランペット」やその他の金管楽器も、明るく豪華な雰囲気が出せる。
- 「オルガン」→教会の雰囲気が出せる。クラリネットに似た、リード系の静かな音色を選ぶと良い。
- 「チェレスタ」「グロッケン」「ビブラフォン」→全体の印象をきらきらさせる。
クリスマスの雰囲気を感じながら、使う楽器を、自分なりに工夫してみると良いです⭐
2、イメージ
既存曲のアレンジであっても、完全なオリジナル曲であっても、曲全体のイメージ作りが重要です。
クリスマスとは、「イエスキリストの誕生を祝う祭り」です。
従って、曲の大まかなイメージ作りとしては、以下の2パターンが考えられます。
- パターン1:明るく華やか、きらびやかで、多くの人が喜びの表情で、お祝いをするイメージ
- パターン2:しっとりと静かな、祈りをささげるようなイメージ。教会の中で、祈りと祝う気持ちを、静かにささげるイメージ。
このパターン1と2の、いずれかを選んで作るのも良いし、一曲の中で両方のイメージを盛り込んでも、素敵な曲に作れます。
ちなみに筆者の今回のアレンジ作品では、お祝いの華やかなイメージと、静かな祈りのイメージの両方を使いました。「Joy to the world」の歌詞の内容に合わせて作っているためです。
一曲に2つのイメージを盛り込むと、同じイメージで通すよりも、変化がついて、曲全体にメリハリがつきます。
イメージ作りには、前回の記事で紹介した、クリスマスのイメージ作りに役立つ本なども参考にしてみてください。
gtmcomposition.hatenablog.com
皆さまも、DTMで楽しく、クリスマスの音楽を作ってみてはいかがでしょうか🎅
最後まで読んでくださりありがとうございます。
筆者GTMは、作曲した作品を、オーディオストックにて販売しております。よろしければご試聴いただき、お楽しみください。また、皆さまの豊かな生活に、お役立ていただけましたら幸いです。
昨年のクリスマスの曲です。リコーダー生演奏がメインで、クラシック風の明るいイメージにアレンジした「we wish you a merry christmas」です。楽しく華やかな雰囲気を作ります。
ハロウィンの曲です。オリジナル曲で、オーケストラとダンスミュージックを掛け合わせた短い曲です。ハロウィンを盛り上げます。
オーディオストックではたくさんのクリエイターが良い作品をたくさん提供しておりますので、是非ご試聴いただき、皆さまの豊かな生活にご活用ください。
クリスマスの曲を作る前のイメージづくりに役立った本の紹介📚―DTMで作曲🎄―
こんにちは。DTMで日々作曲をしている、作曲家・サウンドクリエイターのGTMです。
筆者は最近、クリスマスの曲を作ろうと思い立ち、現在DTMで制作しているところです。
その際、曲のイメージ作りとして、クリスマスの曲を作る前の準備に役立った2冊の本を、ご紹介したいと思います🎄📙
これから初めて、クリスマスの曲を作ってみたいと考えておられるDTM初心者の方向けに、お役に立てればうれしいなと思い、この記事を書いています。
目次
作曲する前のイメージ作りは大切!
クリスマスの曲を作るには、作る前の準備として、「クリスマスとはどんなものなのか」を知っていると、アイデアが広がりやすいです。
曲を聞いてくれる人が、「クリスマス」とはどんなものであると思っているのかを、まず明確にしておくと、作曲しやすくなると思います。
筆者が調べたところ、ざっくりと言うと、クリスマスとは、「イエスキリストの誕生を祝う祭り」、だということがわかりました。
これは当たり前のことかも知れませんが、自分の中でテーマの意味を曖昧にとらえたままで作曲し始めると、曲のピントがぼやけて、聞き手に印象が伝わりにくくなると思います。
良い作品を作るためにも、曲のテーマについては、あらかじめ調べておくことが必要だと思います。
作曲はイメージが大事
ところで、作曲するには、自分の中でのイメージ作りが大切だと思います。
音楽は、演奏でも、作曲でも、自分の中でのイメージが豊かであれば、表出される音楽も、生き生きしたものになる、と今までの音楽経験を通して、筆者は感じています。
本の紹介
クリスマスのイメージ作りに、役立った2冊の本をご紹介します。
自分なりに考えた、次の条件をもとに検索して、この2冊の本に巡り合いました。
- イエスキリストの誕生のシーンの前後のストーリーがわかるもの
- イラストが付いているもの
- なるべく聖書に忠実な内容で書かれているもの
- 読みやすい文で書かれたもの
1冊目は、「リスベート・ツヴェルガーの聖書物語」
内容
リスベート・ツヴェルガーさんという、オーストリアの絵本画家が描いた絵が、絵本に近いくらいたくさん盛り込まれています。現代風で親しみやすく、繊細で色鮮やか、静かで美しい、すべてオールカラーの絵になっています。
おすすめポイント
- 文も絵もシンプルで、聖書の内容がわかりやすく丁寧に描かれており、キリスト教の世界がイメージしやすいです。
- クリスマスの曲のイメージ作りをするなら、「イエスの誕生」のシーンを読めば、具体的なイメージが浮かびやすくなります。
- 文も絵も、大変美しく、心も豊かにしてくれます。
2冊目は、「ライオンと一角獣とわたしークリスマスの物語」
内容
- この本は絵本です。
- イエスキリストの誕生の前後の場面が、やさしい文で語られています。
おすすめポイント
- この本の一風変わったところは、物語が、もうすぐイエスを出産するという状態で旅をしていたマリアさまを乗せて運んだ、ロバの視点から描かれているところです。
- ロバの視点から描かれているために、天使の光や、動物や人間のあたたかさやぬくもり、満天の星々の輝きや、冷たい空気の感じなどが、身近に伝わってきて、想像力をかき立ててくれます。
まとめ
筆者はこの2冊の本を読むことで、クリスマスのイメージが自分の中で明確になり、作曲するときに大変参考になりました。
普通の一般的な聖書も、読んではみたのですが、さらりと事実が述べられているので、キリスト教の教えに馴染みのない筆者は、細かいイメージが作りにくいと感じました。
この2冊を読むことで、イメージが明確になり、曲の雰囲気が、聞き手に伝わりやすくなったと思います。
クリスマスの曲作りに、これらの本を役立ててみてはいかがでしょうか🤶
最後まで読んでくださりありがとうございます。
筆者GTMは、作曲した作品を、オーディオストックにて販売しております。よろしければご試聴いただき、お楽しみください。また、皆さまの豊かな生活に、お役立ていただけましたら幸いです。
筆者がDTMで昨年作曲したクリスマスの曲です。we wish you a merry christmas をリコーダー生演奏主役のアレンジ作品にしました🎺
ハロウィンの曲もよろしければお役立てください。
オーディオストックではたくさんのクリエイターが良い作品をたくさん提供しておりますので、是非ご試聴いただき、皆さまの豊かな生活にご活用ください。
苦手だと思っていた絵を描くことにチャレンジしてみて気が付いたこと ーDTMで作曲ー
こんにちは。DTMで日々作曲をしている、作曲家・サウンドクリエイターのGTMです。
突然ですが、筆者には、とても苦手だったことがあります。
それは、絵を描くこと。
今日は、中学校の授業以来、絵を描くことがまったく無かった筆者が、絵を描いてみたことで、初めて気が付いたことを書いてみたいと思います。DTM・作曲にも絡めた内容で書きます🌷
絵を描くことがとても苦手だった筆者が、絵を描くことに思い至った経緯と行動について
今月の始めに、ふと、「絵を描けるようになってみたい!」「ずっと苦手だったことにチャレンジしてみたい!」「もしかしたら、音楽と同じで、練習したらできるようになるのではないか?」、との思いが出てきたので、その思いに従ってみることにしました。
まずは、図書館からデッサン本を借りて、何冊も読みあさり、だいたいの理屈を頭に入れました。
そして、毎日、洗濯を待つわずかの時間に、一枚、デッサンを描いてみることにしました。やめたくなったらやめるつもりですが、今のところ毎日続いています。
一日一枚描いて、もう20枚以上描きました。
音楽は得意だったけど図工や美術は苦手だった筆者が、絵を描いてみて、初めて気が付いたこと
1、絵を描いたら、今まで見えなかった世界の美しい部分が見えるようになった!
例えば、果物や野菜を描いたら、ごつごつしていたり、部分によって色が異なっていたり、光のあたる部分と陰になる部分が存在することがわかりました。
つまり、自分は生きている中でいつも、そんなの当たり前と思い込んでいて、すべてのものを、まったく正確には見ていなかったことに気が付きました。
そのことにはたと気が付いて、いつも散歩する道の風景を、デッサンするときのように、よく見てみたら、木も空も花も雲も鳥も猫も、すごく立体的に見えることに気付きました。
2、絵を描いたら、苦手だと思っていたことでも、練習を続ければできるようになることがわかった!
最初はもちろん、ゆがんだ乾パンの缶、丸くない球、など、悲惨なデッサンになりましたが🙀、気にせず毎日描き続けるうちに、何とか絵らしいものが描けるようになってきました。食べたいものを描いてみて満たされたい、という思いも、もう叶えてしまいました。
苦手なことでも、練習を続ければ、できるようになるんだということが実感できました。そして、もっと上手になりたいという気持ちが湧いてきて、苦手だったものが、楽しくなってきました✨
作曲も作れば作るほど上手くなれるんだ、ということにも実感が湧いてきました。それは当たり前のことなのですが、毎日作曲のことを考え作曲していると、自分ではもはや上手くなっている実感がほとんどありませんでした。
3、絵を描いたら、心が豊かになった!
祖母の形見の、小さなお地蔵さまの像をデッサンしました。そうしたら、その像は、大量生産品ではなく、人の手で丁寧に作られていることがわかりました。左右も微妙に対称ではなく、粘土を彫った力も、一定ではないことに気付いたためです。
このお地蔵さまの像を作った人は、どんな気持ちで、少しづつ形を作っていったのだろう、どんな思いを表現したかったのだろうと、思いを巡らせました。
自分が作曲するときも、表現したいものが明確にあって作るので、ものを作る人はみんな、何かを表現しているのだと思います。そのことに思いを馳せられることは幸せなことだなと思います。
作品をちらっと見ただけで、「つまらない」、「変」、「わからない」、という感想しか持てないのは、作った人にも申し訳ないし、あまりにもさみしい。作られたもの、描かれた絵、人の手で作られたものはみんな、作り手の思いが込められていて、それを想像できることは、自分がいい作品を作るうえでも、とても大切なことだと思います。
祖母はばりばりのクリスチャンでした。しかし、何故かキリスト教ではなく、仏教のこのお地蔵さまを、筆者にプレセントしてくれました。
祖母の心をときめかせるだけの魅力が、このお地蔵さまにあることが、描いてみることで初めてわかりました。
よくよく見たらとても丁寧に作られていることを発見しました。
まとめー絵を描いてみて気が付いたことー
・絵を描くことで、作曲するときにうかべるイメージが、鮮やかで豊かになった!
・絵を描いたら、今まで見えなかった、世界の美しい部分が、見えるようになった!
・絵を描いたら、心が豊かになった!もっとこんなものを見たい、この世界にあるいろんなものを見て描いてみたいと、わくわくしてきた。
絵をかくことはよく見ること、絵を描くことはこの世界の美しさを体感をもって実感すること、絵を描くことは視野を広くすること、いろんな人の気持ちを想像できること、なんだなということがわかってきました。
これからも、気持ちが続く限り、絵を描くことを楽しみながら、自分の心を豊かにして、もっともっと良い曲を作れるようになりたいです🚀
筆者GTMは、作曲した作品を、オーディオストックにて販売しております。下記リンクより、是非ご試聴いただき、お楽しみください。また、皆さまの豊かな生活に、お役立ていただけましたら幸いです(●'◡'●)
ハープのグリッサンドの打ち込み方🛸ーDTMで作曲ー
こんにちは。DTMで日々作曲を楽しんでいる、作曲家・サウンドクリエイターのGTMです。
今日は、DTMや作曲の初心者の方向けに、「ハープのグリッサンドの打ち込み方・作曲の仕方」のポイントを書きます。お役立ていただけたらうれしいです。
DTMで、ハープのグリッサンドを演奏させるとき、MIDI鍵盤を、ピアノのグリッサンドと同じように、白鍵だけグリッサンドして弾いて打ち込んでも良いのですが、もっとハープらしくきれいに響かせる打ち込み方があります。
というわけで、筆者が音大作曲科時代に、けっこう苦戦して、本を読んだり、作曲の師匠に教わったりして覚えた、ハープをハープらしくきれいに響かせる方法を、簡単に書いてみたいと思います。久々に、かつて熟読していた分厚い管弦楽法の本や 音楽辞典を読み返して、この記事を書いています。
いきなり本題に入る前に、ハープを打ち込むときに、最低限知っておくと良いことがありますので、簡潔に順番に、説明してから本題に入ります。
まずは、ハープの仕組みから理解するのがポイント。
1、ハープは、弦が47本くらい張ってあって、ふつう、変ハ長調(C♭メジャー)にチューニングします。
そして、ハープの楽器本体の足元の部分には、ペダルが7つ、ついています。そのペダルを踏むことで、♭ ♮ # を作ります。
左足でシ・ド・レ、右足でミ・フ・ァ・ソ・ラ、のペダルを操作します。
2、7つのペダルは、それぞれ、ペダルを操作すると、すべての同じ名前の音に作用します。
例えば、曲の途中、ペダルで、♮ドの音を、#ドに変えたら、ハープ全部の弦の、ドの音が、ド#に変わります。
3、というわけで、ハープの演奏者は、曲中でペダルを操作しながら、演奏している、ということを頭に入れて打ち込むと、実際のハープらしい響きに近づきます。
4、そして、ここがポイント!
ハープのグリッサンドを打ち込むときのコツは、「隣り合う2弦を異名同音に調弦する音を、含ませる」ことです。
異名同音とは、#ド=♭レ、#シ=♮ド、#ソ=♭ラ、のような、名前は異なるけれど、耳に聞こえてくるのは同じ音のことです。ピアノで弾くなら同じ鍵盤の音になります。
例えば、ド・レ・#ミ・ファ・#ソ・♭ラ・#シ、(アンダーラインの音が異名同音)のように、なるべく多く異名同音を含ませるように、グリッサンドを打ち込みます。
この時、コード感も出てくるので、グリッサンドする瞬間のコードも、頭に入れて作ります。
ハープはピアノと違って、異名同音であっても、二つの音に微妙な振動数の差ができるので、それが全体的に豊かな響きになります。それを活かして作曲すると、楽器の良いところが出せた良いアレンジになります。
注意点としては、ハープでは、ダブルシャープとダブルフラットは演奏できないので、ダブルシャープとダブルフラットは使わないようにすることです。ハープの演奏経験が無く、知識を駆使して作る作曲家としては、ついやってしまいがちな失敗となります。DTMではそんなに気にすることは無いかもしれませんが、作品を実際に演奏してもらう場合は、気を付けた方が良いかと思います。
ハープのグリッサンドを打ち込んだ実際のピアノロールの画像を、以下に貼ります。
ちなみに、ハープ本来のきれいな響きを生かしたいのであれば、ペダルを踏まなくてすむように作曲すると良いです。ペダルを踏まない素のままの音が、いちばんきれいに響くそうです。(つまり、♭Cメジャー=♭7つの調号、になるべく近くなるよう、調号に♭が多く付いている調で作曲するということです)
筆者も音大時代に2台ハープと弦楽四重奏の曲を作り、実際に演奏してもらいましたが、♭がたくさん付いた調で作ったことを覚えています。ハープが主役の曲なので良かったかとは思いますが、弦楽器は♭の多い調は、演奏者にもあまり好まれません。弦楽器は#系の調のほうが楽器の響きが生かせます。アレンジの中で何をメインに聞かせたいかで、曲の調を選ぶと良いかなと思います。
もちろんDTMで完結させる作品であれば、あまり関係ないかもしれませんが。しかし、実際に演奏することを考慮しながら作曲するほうが、より本物の演奏には近づけると思います。
上の画像でご紹介した、ハープのグリッサンドを使って、筆者GTMが作った曲です。ハープのグリッサンドは一瞬ですが、サビ直前の盛り上がる部分を華やかにしています。
こちらの曲も、曲の最後の部分を、豪華な雰囲気にするため、ハープのグリッサンドを、隠し味風に入れています。
アレンジにハープを入れると、曲がぐっと華やかになります✨ハリウッド映画やディズニーの音楽のように華やかで壮大なオーケストラでも、よく聞くとハープが大活躍しています。
この記事で書いた、ハープの簡単な仕組みと、グリッサンドの打ち込み方を覚えるだけで、ハープの打ち込みはだいたい完璧にできるかと思います。
曲の中でいろいろ試して、ハープの響きを楽しんでみてはいかがでしょうか😸
ブログを引っ越しました。下記リンクより、是非のぞいてみてください。DTMと作曲を楽しむために役立つ記事を、今後も発信していきます。
筆者GTMは、作曲した作品を、オーディオストックにて販売しております。下記リンクより、是非ご試聴いただき、お楽しみください。また、皆さまの豊かな生活に、お役立ていただけましたら幸いです。
15秒の曲の作り方について考えたーDTMで作曲ー
こんにちは。DTMで日々作曲をしている、作曲家・サウンドクリエイターのGTMです。
やっと秋の気配を感じられるようになりました。芸術の秋もDTM三昧です🌰🍁
最近、15秒のCMに使える曲を、DTMで作曲しました。
今回の記事は、DTM初心者の方向けに、作曲するときの参考になるかもしれないと思い、書いています。
今回は、最近作曲した、15秒の曲の、作曲手順を書きます。
15秒の曲の作り方
1、動画や写真、広告を見ながら、曲にしたいイメージを言葉で書き出す
2、楽器をイメージし、書き出す
3、スケッチを書き始める
4、何小節作れば15秒に収まるかを、計算で割り出す
5、スケッチを完成させる
6、スケッチを元にアレンジする
項目ごとに、詳しく書いていきます。
(※例として、「作曲のテーマは、パソコンのCM」という仮定で書きます。)
1、「動画や写真、広告を見ながら、曲にしたいイメージを言葉で書き出す」
例えば、
イメージ:知性的な感じ、未来感、人の温かさ、人のぬくもり、思いやり、豊かな日常生活、明るく開放感がある、
色:シルバー、ピンク、ブルー
2、「楽器をイメージし、書き出す」
1、の言葉で書き出したイメージを、楽器の音で表現するには、何を使えばいいかを書く。
例えば、
楽器:ソロトランペットが主役、オーケストラ(ストリングス、木管、金管)、ピアノ、シンセサイザー
3、「スケッチを書き始める」
ピアノに向かい、イメージを思い浮かべる。浮かんだメロディーを、とにかく五線紙に書く。
4、「何小節作れば15秒に収まるかを、計算で割り出す」
スケッチで、最初のモチーフ(短いワンフレーズ)が書けたら、メトロノームでテンポを計る。
次に、15秒に収めるには、何小節作ればいいのかを計算する。
ちなみに計算の公式は、拍の総数÷速度数字=演奏時間 です。
例えば、15秒の曲を4分音符=160で演奏する場合、 160分のx=4分の1 を解けば x=40で、40拍必要なことがわかります。もし拍子が3拍子なら、40÷3で13小節くらい作ればいいということがわかります。
5、「スケッチを完成させる」
4で計算した小節数を目安に、1、2、3も頭に置きながら、主役になるメロディーラインを作る。
次に、コードも同時に作る、または、メロディーラインがひととおり完成した後、コードを付ける。
※スケッチは、いきなりDTMの画面に打ち込んで作るのも良いと思います。
筆者は音大作曲科卒で、音大時代からずっと五線紙上で作曲していたため、楽譜に書くほうが良いアイデアが浮かぶので、そうしているだけです。ご自分で作りやすいと思う方法が、一番良いと思います。
6、「スケッチを元にアレンジする」。
スケッチの段階から、1、2、で考えたアイデアをもとに、楽器やイメージを、音符を書いた五線紙にメモしておくのも有効な方法です。
アレンジは、曲のイメージを思い浮かべて、視覚、味覚、触覚など、聴覚以外の五感も働かせながら、想像力をめいっぱい働かせて作っていきます。
音楽なので、リズムやテンポに乗っていく感じで、勢いで作るのも大事だと思います。
まとめ
・まず始めに、イメージを明確に作ってから作曲することで、聞き手に意図が伝わりやすい曲になる。
(反対に、イメージが自分の中で定まらないまま曲を作っていくと、どこをどう聞いたら良いのかわからないポイントのぼやけた曲になる。)
・何小節作れば15秒になるのか、あらかじめ計算をしておくと、効率よく作曲できる。
(15秒はあっという間なので、綿密に計算しないと、音の流れをどこにどう持っていくかがはっきりせず、書き直しをたくさんする羽目になる。)
以上は、筆者の個人的な感覚に基づく作曲方法なので、万人に通用するものでは無いと思います。参考程度になればうれしいです。
DTMは、たった一人でも、音楽を作れる楽しさがあります。音質もとてもきれいです。
1つ曲ができたらいろんな方に聞いてもらいたくなります(^^♪
GTMは、作曲した作品を、オーディオストックにて販売しております。下記リンクより、是非お聞きいただき、お楽しみください。また、皆さまの豊かな生活に、お役立ていただけましたら幸いです。
WAVESのプラグインが突然認識されなくなり、使えなくなった問題を、解決できた話 ーDTMで作曲ー
こんにちは。DTMで日々作曲をしている、作曲家・サウンドクリエイターのGTMです。
今回はWAVESのプラグインが突然認識されなくなり、使えなくなった問題を、解決できた話について書きます。
毎日使っていた、WAVESのプラグインが、突然認識されなくなりました🙀
問題に至った経過について
作業中のファイルを起動させたとき、WAVESのファイルを探しているようなメッセージが出てきたけれど、よくわからなかったので、適当に指定してOKしてしまいました。
そうしたら、前日に一日中かけてプラグインを挿してミックス・マスタリング作業をしていた、WAVESのプラグインだけがきれいに全部消えて無くなっていました。
再びインストールし直すの?とかCUBASE側の問題で、もう一度プラグインの認識の設定を更新するの?とか、必死で考えていろいろ試してみましたがダメでした。
解決できた方法
ふと、適当にOKしてしまったあのメッセージをもう一回出せれば解決できるかも?と思い、調べたら、解決方法が見つかりました!
WAVESのこのページに書いてある通りにやってみたら、見事に再びプラグインがDAW側に表示され、無事正常に使えるようになりました。
一度WAVESのプラグインがすべて認識されなくなったファイルは、プラグインを挿した状態には戻せませんでした😹が、バックアップをこまめにとっておいたおかげで、助かりました。
今回の経験から、「名前を変えて保存」なども使って、バックアップはこまめにしておくことがとても大切ということがわかりました。危うく、丸一日かけた作業を、もう一度やり直す状態になるところでした。
解決方法が早く発見できて良かったです。
また、毎日当たり前のようにDTMで曲を作っていますが、パソコンや、さまざまなプラグインやソフトが正常に使えることって、本当に奇跡みたいなことなんだな、と今回のことで改めて思い、こんなに便利なものを使えることはとてもありがたいことなんだなと、しみじみ感じました。開発を頑張ってくれた皆様に日々感謝したいと思いました(●'◡'●)
GTMは、作曲した作品を、オーディオストックにて販売しております。是非お聞きいただき、お楽しみください。また、皆さまの豊かな生活に、お役立ていただけましたら幸いです。
ハロウィンらしいBGMの作り方🎃ーDTMで作曲ー
こんにちは。DTMで日々作曲をしている、作曲家のGTMです。
秋らしい涼しい風が吹くようになったので、作曲部屋の温度も少し下がり、真夏より作業がしやすくなりました🍂
最近、ハロウィンのCMに使えるような、30秒のBGMを作曲しました🎵
そこで、今回は、ハロウィンらしい音楽を作るにはどうしたらいいかを考えてみたので、それを書きます。
ハロウィンらしいBGMを作曲する方法🎃
1. 3拍子と4拍子、どちらも向いているので、好きなほうを選ぶ
2. ハロウィンらしさが出る楽器でアレンジする
3. 想像力豊かに具体的なイメージを作って、そのイメージに合うように作る
1項目ずつ詳しく書いていきます。
1. 3拍子でワルツのようにするのもハロウィンらしさが出て、4拍子でじっくり怖さを出していくのもハロウィンらしさが出せます。
ちなみに今回は欲張って、両方のいいとこどりにして、前半を3拍子、後半を4拍子で作曲しました。
2. オーケストラの楽器を使うと、ハロウィンらしさが出てきます。不気味な感じやおどろおどろしい感じを出すのに、オーケストラの楽器はぴったり。
GTMが今回の作曲で使用した楽器は、木管・金管・弦楽器・打楽器のフルオーケストラです。
・その中でも特にハロウィンらしさが出る楽器は、ファゴット、パイプオルガン、チェレスタ、ビブラフォン、ティンパニ、ハープ、チューブラベル。
・基本的に暗めなサウンドにすると雰囲気が出るので、金管や弦楽器で低音をしっかり鳴らすように作ると良いと思います。トロンボーン、チューバ、ビオラ、チェロ、コントラバスあたりの音で、ハロウィンのおばけたちが荒々しいガサガサした感じで動いてるようなイメージに持っていけると思います。
・あとは、金属的な音を入れると、暗さやこわさが出てきます。パイプオルガン、チューブラベル、チェレスタなど
・ティンパニやバスドラムも入れると、暗さと迫力が出てきます。
3.自分の中で、イメージを具体的に思い浮かべることが、大切なように思います。
自分の中でのイメージが定まっていないと、もやっとした焦点の定まらない曲になって、聞いている人にも印象が伝わりにくくなってしまいます。
まずは自分の中で明確なイメージを作るために、写真や絵や映像などを参考に、色や形、感触や温度をイメージしていきます。ストーリーを作るのも良い方法だと思います。それを言葉や文章にして、頭の中でのイメージをはっきりさせていきます。絵を描くのが得意な方は、絵でイメージを描くのもとても良いと思います。
ハロウィンならこれから始まるお祭りにそわそわしているおばけたちの様子とか、人々が幸せそうにお祭りをしている様子とか、想像力を自由にはばたかせて好きにイメージします。そうすると、音楽が生き生きしてきます。
ちなみに、GTMの今回の作曲では、30秒のうち、前半はフルオーケストラ中心でシンセサイザーを薄めに乗せ、後半はダンスミュージックのようにシンセサイザーとドラム、ベースというアレンジで作りました。
そうしたら前半と後半の楽器編成ががらりと変わるため、ミックス・マスタリングがものすごく大変でした。前半と後半の音量差を均一にしたり、音量バランスと音質を整えるのがものすごく難しくなってしまい、作曲はサクッとできたのに、ミックス・マスタリングにものすごく時間がかかりました🐯
でも、だからこそ、自分にしかできない自由な発想の音楽ができたようにも思います。
ハロウィンの特別な日に森の中の異形の者たちが楽し気にそわそわしているところや、人々が一夜のお祭りをみんなで祝ってるところをイメージしながらその世界に浸って創作している時間はとても楽しい時間でした。きっと曲を聞いた皆さまにも喜んでもらえるのではないかと思います(●'◡'●)
GTMが今回作曲した曲を、下記の再生ボタンより、是非お聞きいただき、お楽しみください。
オーディオストックにて販売しておりますので、よろしければ皆様の楽しいハロウィンのひと時に、お役立ていただければ幸いです。
DTMでオーケストラ曲のミックス、マスタリング作業中。ストリングスの音が抜ける方法について考えた。
今日も、最後のミックス、マスタリング作業をしていました。納得のいかないところがたくさん出てきて、何度も直しています。もう少しで完成です。
オーケストラをミックス、マスタリングするのは、すごく難しいです。せっかく打ち込んだ音が、そのままでは全く聞こえなかったりします。何とかあきらめずに曲の良さを出そうと、知恵をふり絞って、試行錯誤を繰り返しています。
さて、今日は、今回の音楽制作での試行錯誤で見つけた、問題解決法を書きます。
問題は、オーケストラの中で、ストリングスの音が埋もれてしまい、ほとんど聞こえない。というものです。
ちなみに今作っている曲の編成は、箏、バンスリなどのインドの楽器と、木管、金管、弦楽5部のオーケストラと、ドラム、ベース、シンセサイザーです。
オーケストラの中で、ストリングスの音が抜けるようにする方法
1、ストリングスの音源を、2種類重ねる。
2、弦楽5部(ヴァイオリン1、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)のそれぞれのトラックに、EQ、コンプを挿したあと、imagerを挿して少しだけ響きの幅を狭める。
3、グループチャンネルトラックに、曲中で特に必要な場面のみ、transient shaperを挿す。
1つずつ詳しく書きます。
1、VIENNAのストリングス音源と、SESSION STRINGS PRO2の音源を、重ねて使いました。VIENNAは柔らかく透明感のある音、SESSION STRINGS PRO2は音が前に出てくるような線が明確な音です。2つを重ねることで、本物のオーケストラのような多人数での演奏に近づけます。
2、EQ、コンプの後に、imagerを挿し、音の幅を少しだけ狭めます。
↑ このような感じで、少しだけ、音の拡散を押さえます。こうすることで、それぞれのトラックの音の動きが明確になります。
3、グループチャンネルトラックで2つのストリングスをまとめます。
弦がこすれる音が出るような、激しく力強い場面で、その迫力が全く無かったので、Transient Shaperを挿しました。曲全体ではなく、必要な場面のみ効果がかかるように、オートメーションでバイパスのオンオフを書いています。
↑ このような感じで、中域と低域のアタック感を、けっこう強めに設定しました。
こうすることで、曲の中で完全に埋もれていた弦の躍動感が、前に浮かびあがってきました。
ちなみに、グループチャンネルトラックのEQは、こんな感じで設定しています。
曲の主役は箏と笛なので、2kHz付近を思い切って削っています。力強く激しいアタック感を出すために中低域は少し持ち上げています。
両サイドにヴァイオリン1とヴァイオリン2を配置し、中央にその他の低音楽器を配置しているため、中央とサイドは異なる設定にしています。
あれこれ考えて試して、このような方法で、なんとかストリングスの音が前に出てきました。
「DTMでオーケストラを作るのって、やっぱり本物の楽器じゃないから、それぞれのパートが分離して聞こえるようにするのは、無理なのかなあ」と、弱気に思うこともありました。
しかし今回、持っているプラグインを総動員してあれこれと考え、駆使したら、かなり自分の理想とする音のイメージに、近づきました。
あきらめずに粘ってみることって大切なんだな~と、わかりました。
皆様のお役に立てる、質のいい曲が作れるように、明日も楽しみながら作業をします。
DTMで作曲、タムの音が抜けない問題をなんとか解決した!
今日も作曲の終盤で、最後のミックス、マスタリング作業をしていました。
CM用の曲ということで、インパクトのあるアレンジをしたところ、音の調整にかなり時間がかかっています。知恵をふりしぼり、アレンジの中の重要な音が浮かび上がるように、プラグインを挿しています。
さて、本題に入ります。
今日の作業で、タムがオーケストラに埋もれてしまい、まったく聞こえないという問題が起こりました。タムといっても、和楽器がメインの曲なので、和太鼓に近いような感じのタムの音源を使っています。
今回の曲の中では、躍動感を出すような、力強く激しいイメージで使っています。
タムをオーケストラに埋もれずに聞こえるようにした方法
1、EQを調整
2、様々なプラグインを挿す
3、パンを調整
1つずつ詳細を書いていきます。
1、WAVESの「VEQ」を使いました。2~3kHzあたりをブーストして音が抜けるようにしています。「HIQ」「ANALOG」ボタンを点灯させたら、さらに音が前に出てきました。
2、コンプやExciterを使って音の輪郭をはっきりさせています。
imagerを使って音の範囲を狭めて、オーケストラの中で、音の焦点が定まるようにしています。
3、パンを左に振りました。中央寄りはオーケストラの音でいっぱいだったため、思い切って端に配置させました。
このような感じで、一つずつプラグインを挿しながら、自分の感覚を研ぎ澄まし、耳で良く確かめて音を作っていきました。
これで、何とかオーケストラの中でタムの音が、聞こえるようになりました。
今回の曲は、全体の迫力や躍動感を出すためにタムが重要な役割を果たします。だからなんとしてでも浮き立たせたかったのです。結果、ちゃんと聞こえるようになり、曲全体が生き生きとしました。
自分で納得できる音になるまで、あきらめずにいろいろな方法を試してみることって、すごく大切なことなんだな~と思いました。
DTMの制作過程で作業効率がアップ!トラックを色分けしよう!
今日もひたすら、ミックス作業をしていました。
今回の作曲は、江戸時代の絵画を題材にしたテーマ曲です。箏や和楽器風の打楽器、インドの楽器、シンセサイザー、オーケストラを使っていて、血沸き肉躍るようなかっこいい曲に仕上がりそうです。
世界観を大事にしたかったため、トラック数が多くなり、ミックスに相当時間がかかっております。自分の中で、新しい実験もたくさんして、今作れる最高の音に仕上げようと励んでいます。
トラックを色分けすることで作業効率がアップした!
さて本題に入ります。
最近、DTMで打ち込んでいるとき、トラックを色分けすると作業効率が良いことに、はたと気が付きました。今さらかも知れませんが…。
以前は、目がちかちかしそうだし、手間がかかりそうだし、などと思っていたため、トラックの色分けをせずに全部同じ黒っぽい色のまま制作をしていました。
しかし、毎度トラック数が多いので、「キックどこだっけ?」「ベースどこ行った?」などと、自分が無意識に必死に探しながら制作をしていることに、ある日気が付きました。要するに時間を節約したつもりが、時間を無駄に使ってしまっていることが発覚。
そこで、トラックに色を付けてみたら、一発でキックやベースが探せることがわかりました。
制作しているときは、ポンポン出てくるアイデアを、忘れないようにどんどん打ち込んでいくため、トラックの整理整頓は後回しになります。そうした時も、色を付けておけば、作業したいトラックに一気にたどり着けて便利です。
ミックスするときも作業が早くなった気がします。
色付けの仕方も簡単でした。
私はCubaseを使っていますが、トラックの左側で、Ctrlキー+クリック で色を選べます。
ちなみに私は、
赤→ドラムとパーカッション
青→ベース
黄色→メインの楽器
オレンジ色→次にメインの楽器
紫→SE
という風に色分けしています。全部色分けするのはさすがに手間がかかるので、いつも位置が決まっているオーケストラは色を付けません。
⇧こんな感じになりました。
思いつくままに制作していると、kontaktの音源が特に整理整頓しづらいので、色分けすることで目的のトラックが探しやすくなっています。
そんなわけで、トラックに色を付けることで作業効率がアップしました。
見た目もカラフルで楽しい感じの画面になるので、気持ちも盛りあがって、快適に作曲をしています。
当たり前なテクニックかも知れませんが、ほんの少しの工夫で結構快適な作業環境になるんだな~ と思いました。またいろいろ、DTMの作業効率向上のための実験をしていこうと思います。
AVENGERの「V- Manager」にログインできなかったのを解決できた!
今日もひたすらミックス作業をしていました。今回作曲した曲は、ソプラノリコーダー、アルトリコーダーとエレキギターのパートを、自分で演奏して録音しています。
結構たくさんのシンセや、オーボエ、トランペット、オルガンも使った、明るく楽しいイメージの曲なので、それぞれのトラックの良さを生かしつつ、全体のバランスを取るのが、難しいところです。
難しいけれど、もともと音を加工するのが大好きなので、いろんなアイデアが出てきて、自分の理想の音に近づけていく作業をすごく楽しんでいます。
ここから本題に入ります。
AVENGERの「V- Manager」にログインできなかったのを解決できた!ことについて
昨日突然、AVENGERが起動しなくなりました。
サポートのページを見たら、「アクティベートして3カ月が経過すると自動的にライセンスがディアクティベートになる」ということでした。
解決するための説明は、サポートのページに分かりやすく書かれていたので、途中まではうまくいきました。
しかし、なぜか「V‐Manager」の画面でログインができませんでした。メールアドレスとパスワードを入力してログインボタンを押しますが、ログインできず、かなり苦戦しました。
やっと今日解決できました!
ログインできなかった原因は、使用期限の切れた「WinRAR」と「WinZip」でした。
「V- Manager」をダウンロードして解凍したときに、なんだかいやな予感がしたのを思い出し、試しに「WinRAR」と「WinZip」をアンインストールしました。
そうしたら、見事に「V- Manager」にログインできました。
使用期限の切れてしまったものや、使っていないアプリは、できるだけアンインストールしないと、いろんな不具合の原因になるんだなということが、今回身に染みてわかりました。
パソコンの中も整理整頓が必要だということに気が付きました。
AVENGERを使うと、一気に全体がかっこよくなります。そして音作りも細かくできるので、楽しくて重宝しています。これでまた無事にAVENGERが楽しめるようになりました!よかった~