GTMのDTMで作曲な日々

GTMがDTMで日々作曲をしながら、発見したことをつづります。

DTMで箏の作曲をする その2

 

箏の曲を作曲する 

 今日は、箏の曲の続きを作りました。

 京都の秋の写真を見ながら、曲のイメージを膨らませました。

 一度だけ、紅葉が盛りの京都を見に行ったことがあります。東山魁夷の絵を思い出して、あれは幻想の風景を描いたのだとばかり思っていましたが、現実を見たまま描いたものだったことがわかりました。関東の紅葉とは全く違って、燃えるような赤い色で景色がいっぱいになって、この世のものとは思えないくらい美しかったです。毎年見られる京都に住む方がうらやましいです。

 

 前回の記事の続きで、初めてお箏の曲を作曲する時に、勉強したことを書きます。誰かのお役に立てたらうれしいです。

 

弦の名前について

 お箏の糸は低い方から、一二三四五六七八九十斗為巾(と、い、きん)という名前が付けられています。実際に弾くときは、自分から見て、一が一番遠く、巾が一番手前になります。

 

柱について

 お箏は、糸の下に柱を立てて、音をチューニングしてから弾きます。柱と書いて「じ」と読みます。

 柱はいくらでも調整できるので、好きな音階を作ることもできます。

 ちなみに、「箏」と書くおことは、柱を立てて使うもので、「琴」と書くおことは、柱を立てずに使うものを指します。柱を使わないものは左手で音を作ります。

 小学生の頃、通学路にあった看板に、ひらがなで「おことの教室」と書いてあり、友人と「男の教室」かと思ったと、よく笑っていました。何を教えてくれるんだろう。

 

楽譜について

 現在よく売られているお箏の楽譜を見ると、糸の名前が漢字で、ずらっと、縦書きになって書かれています。西洋音楽の五線譜ではなく、ギターのタブ譜のような感じです。リズムは西洋音楽の表し方を、縦書きでうまく表してあります。

 始めは慣れずに戸惑いましたが、普通の五線の楽譜が読める方であれば、すぐに慣れると思います。ちなみに、曲を弾くときは、糸の名前で「じゅくやー」とか「きんきんいとじゅー」とか歌って、覚えながら弾いていく、という方法で練習していました。

 

 作曲のポイントについて

 当たり前かもしれませんが、リアルな楽器の作曲のポイントは、実際に演奏している様子を思い浮かべながら作ることです。自分が弾いているイメージでもいいし、演奏家の方が弾いている姿をイメージするのもいいです。イメージしないで作ると机上の空論になってしまい、実際に演奏してもらう段階で演奏家の方に怒られます。DTMだから、演奏してもらうわけではありませんが、リアルさを求めたほうが、曲全体の質が上がる気がします。

 

 今日は「koto13」の使い方を試行錯誤しながら、作曲をしました。小さな発見があったので、次回の記事で書こうと思います。