GTMのDTMで作曲な日々

GTMがDTMで日々作曲をしながら、発見したことをつづります。

作曲は教われないもの⁉

今日オーケストラの曲が、やっと完成しました!

 

京都をテーマにしていて、平等院鳳凰堂のような昔の人々の願いが作り上げた、この世のものとは思えない、美しい景色をイメージして作曲しました。

ほんの少しのアイデアを展開して、壮大な感じのオーケストラ曲になりました。

今まで、書けないと思っていた感じの曲が、ふと思えば、今回書けたので、自分が少し前進できたのを感じました。

 

作曲は一度限り!

作曲は面白いです。毎回自分でもどう作っているのかがよくわかりません。

同じスケッチを見ながら作っても、もしデータが全部消えて、もう一度アレンジし直すとしたら、二度と同じものは作れないと思います。

その時に感じたイメージや色や、自分の心の状態によって、どんな音を置くかが全然変わってくる気がします。

体が疲れてくると、自分の体が歌を歌ってくれず、良いアイデアが生まれません。たっぷり休むと、元気になった体が、とても面白いアイデアを教えてくれます。

 

作曲は教われないもの

私は高校生から正式に師匠に就いて作曲を習い始めました。そのお師匠様から始めに言われたことがあります。

 

「作曲は教えてあげられない」

 

高校生だった私は、びっくりしました。作曲ができるようになりたくて、お師匠様のところへ行ったところで聞いたからです。

 

呆然としている私にお師匠様は、ソナタ形式の型を教えたり、和声を教えたり、曲の分析の仕方を教えることはできる。だけど、どうやって自分で作曲するのかは教えることができない」と言われました。

 

その時はよくわからず、そんなものかと思いましたが、今思い返すと、やっと20年の時をかけて、お師匠様の言われたことの本当の意味が、分かった気がします。

 

私もお師匠様と同じように、作曲は教えることができないものだと、感じます。

 

曲の作り方は人それぞれだし、世界中には現在も過去にも、多様な音楽がたくさんあるからです。この世の他のものと同じように、作曲にも一つのモノサシは存在しません。

 

構成を考えたり、コード進行を考えたりはしますが、細かいところはその時必然だと感じた思い付きの連続で作っていくので、なぜそこにその音を置いたのかという考え方を説明することはできますが、その曲に限ってのことなので、作曲の仕方を説明することにはなりません。

 

自分でたくさんいろんな曲を聴いて、自分でたくさん作ることでしか、作曲ができるようになる方法は無いのではないでしょうか?みなさんはどう思われますか?

 

小学生だったころ、通っていた音楽教室ソルフェージュの授業で、自分の作った曲をみんなの前で一人ずつピアノで弾いて発表する、という時間がありました。

その時に、自分でもきれいなメロディーの曲ができたと思っていて、それを「みんなに聞いてもらえるんだ!」とおもってすごくうれしくてワクワクしていたことを思い出します。その時のワクワ感がずっと忘れられなくて、作曲を勉強し始めました。

 

今もその気持ちは、ずっとある気がします。

これからもたくさんの人を喜ばせられる音楽を日々作っていきます。