GTMのDTMで作曲な日々

GTMがDTMで日々作曲をしながら、発見したことをつづります。

koto13を使った、効率の良い箏の打ち込みのポイント、を考えてみた。

 

今日もDTMで楽しく曲を作っております。今日は、曲のアレンジをしていました。だいたい曲のアレンジが終わったところです。

今回は、上村松園の絵をテーマにした曲を作っています。上村松園の絵を生で見たことがあるので、存在は知っていましたが、松園が女性であることは今回調べ物をして初めて知りました。てっきり男性だと思っていました。

 

松園は、日本画で理想の女性像を描くことを一生のテーマとして絵を描き続きたそうです。絵から、純粋な感じや、気品ある本当の美しい女性の姿を、一生懸命求めて描いている感じが伝わってきます。色使いも空気の様子も透明で、丸くて柔らかくて、とても美しいです。

この絵を表現するために、お箏を主役にして、インドの楽器のバンスリを使い、そこに木管とストリングスのオーケストラを使いました。パーカッションやシンセ、アコースティックギター、ハープも入れて気品あふれる感じを表現しました。

 

koto13のお箏を2面使いました。koto13はとてもいい音です。

さて今回は、今日の作業で気づいた、koto13を使った効率の良い箏の打ち込みのポイントについて考えてみたいと思います。

 

 

koto13を使った、効率の良い箏の打ち込みのポイント

1、キースイッチの、指使いとアーティキュレーションを、まずは必要最小限だけ読み込むように設定する。

2、スケールはクロマチックに設定し、MIDI鍵盤と一致させた状態でどんどん打ち込む

3、曲全体を見ながら、キースイッチで指使いやアーティキュレーションを細かく打ち込む

 

 

 1、koto13は、すべてのキースイッチが読み込まれた状態で立ち上がります。アレンジの編成が大きいと、CPUがかなりつらい状態になるので、必要最小限のキースイッチ以外は読み込まないように設定しておきます。

親指、人差指、中指、トレモロくらいあれば作曲のアイデアを十分打ち込めると思います。親指だけでもいいかもしれません。

いつもたくさん音源を立ち上げるので、CPUは毎回相当つらくて、よく強制的に切れます。パソコンがかわいそう。

 

2、スケールを先に設定しても良いのですが、先にスケールを設定してしまうと、MIDI鍵盤と一致しないので、かなり打ち込みづらいです。

効率重視の場合は、スケールをクロマチックに設定してMIDI鍵盤と一致した状態に設定すると、浮かんだアイデアをどんどん打ち込んでいけます。

だいたい本物の楽器で演奏可能な音までしか、音が出ないようになっているので、あまり細かいことは気にせず、打ち込むといい気がします。

ただし曲にグリッサンドを使用したいときは、スケールを設定したほうが一気に打ち込めて便利かと思います。

 

3、オーケストラを含めたアレンジが全部できた段階で、他の楽器や曲全体のバランスを見ながら、細かくキースイッチを打ち込みます。

親指だけではなく、人差指、中指も使うように打ち込むと、親指だけで打ち込んだものより、はるかに生演奏っぽい感じが出てきます。

自分が、お箏の前に座っているところをイメージして指使いを指定していきます。高い音は手前側、低い音は向こう側にある、というところだけ知っておけば、あとはイメージで打ち込めると思います。

親指、人差指、中指の指定は、なるべく細かく打ち込んだほうが、聞いた時の完成度が高くなります。

あとは曲のイメージに合わせて、トレモロやピチカート、サラリンなど打ち込めば、「これぞお箏!」という雰囲気が出てくるかと思います。

 

 

あとは、オーバーヘッドなどのマイクの設定や、リバーブの設定をすると、自分の曲にバランスよくなじんだ、生演奏らしいお箏になります。

 

 

日々の試行錯誤が積みかさなってきて、DTMの楽しさがやっとたくさん感じられるようになったのかもしれない今日この頃。たくさん失敗しながらひたすら実験を繰り返しています。好きな音を選んで好きな音に加工して曲にできるってとても幸せ。